積水ハウス【シャーウッド】現場訪問での学び~結露編~

積水ハウスの特徴-シャーウッド-
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皆さんこんにちは!積水ハウス【シャーウッド】で新邸を建築中のガラシャです。

はやいもので引き渡しまで、1ヶ月と少し。前回の訪問ではまだ土足で入れましたが、今回は床板が入りスリッパでの内覧になりました。グッと家な感じ…!

さて、この記事では現場監督に教えてもらった「シャーウッドの結露対策」について解説していきます。すまいの夢工場でも構造見学会でも見られない場面が沢山あるので、要チェック◎

この記事でわかること
・断熱材と壁の間に施された工夫
・全ての集成材(木材)共通の工夫
・換気システムの工夫

それでは早速みていきましょう♪

結露って窓だけじゃないの?本当に怖いのは「壁の内側」

家を建てている施主さんはよくご存知だと思いますが、「結露」って窓だけで起こるものではありません。

本当に怖いのは、目に見えない壁の内側に水分が溜まってしまう「壁内結露」という現象。

壁の内側で起こる結露がむしばんでいくのは、柱や土台という家を支える建材です。つまり、知らない間に家の強度や安全性が崩壊していく恐ろしい未来が待ち受けていることも…。

各HMや工務店により対策は異なりますが、積水ハウスのシャーウッドにおける対策を詳しく解説していきますね◎

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断熱材は敷き詰められてればOK?空気の通り道が命!

積水ハウス公式サイトより引用

私もついこの前まで、断熱材で大切なことは次の3つだと思っていたんです。

・すき間なく敷き詰められていること
・断熱材の袋に穴が開いていないこと
・量が多いほど良いということ

これ自体は間違いじゃありません。施主ができる一般的なチェックとしては、完璧に近いはず!でも、現場見学を通して絶対的に重要なことを知ったんです。それが…

「空気の通り道を確保すること」

ちょこっと詳しく解説していきます!

■空気の通り道=湿気の逃げ道としての役割

小難しい話はガラシャも苦手なので、簡潔にいっちゃいましょう!

ココがポイント
空気の通り道が無い=湿気が断熱材にとどまり結露する

現場監督いわく、「断熱材はいわば毛布。湿気の逃げ道がないと、べちゃべちゃな毛布を壁に押し付けているようなもの。」そうなれば、次のような悲劇が簡単に想像できますよね?

・断熱材が重くなりずり落ちる
・木材が腐る
・断熱材の効果が著しく低下

では、積水ハウスのシャーウッドではどんな対策をしているのでしょうか?

■壁内結露の対策①|呼び名が可愛すぎる「卵パック」

ガラシャ家の卵パック

今回の訪問時、多くの壁に取り付けられていたこの白い物体。近くで見ると凹凸があり、緩衝材のハードバージョンのようなアイテムです。

この凹凸があることで空気が確保され、またずり落ち防止にも一役買っているのだそう!

ただし現場監督いわくメインの防御ではないとのことで、シャーウッドの本気は別の所にありました。

■壁内結露の対策②|集成材そのものに空気の道がある

さきほどの話を聞いたあと家を見渡し、ガラシャはふと思いました。

ガラシャ
ガラシャ

卵パックが無い場所もある…?

そう、木材の位置関係やさまざまな事情により卵パックが付けられない部分もあるのです。そこの結露対策はどうなっちゃうの…!? と思ったその時、現場監督のベストタイミングな解説が!

「シャーウッドの集成材には、空気の通り道となる穴が開いています」

ガラシャ家の壁

よく見ると木材に小さな窪みが開いていて、これが屋根のてっぺんまで続いているよう設計されているのだそう。垂直方向だけでは空気の量が足りないと思われる場所には、水平方向にもしっかり穴が!

ガラシャ家の壁

「暖かい空気は上に昇る」という、自然の摂理を用いて空気が流れるようになっていました。

なんとこれ、ベランダでも同様の作りになっていたのが面白い所!ベランダも作成経過ですが、ちゃんとすき間を上から覗くことができましたよ!(笑)

ガラシャ家のベランダ

換気システムも工夫?多くの経験から地域に合わせたカスタマイズ

ガラシャの新邸では、第一種換気システムを採用しています。これは、外気を室温に近づけてから部屋の中へ供給するシステムです。

ちゃんと考えれば想像できたことですが、ガラシャの想像力が乏しく現場で初めて気が付いたことがあります。

「室温に変える機械までの道は外気温のままじゃん…!換気の管が結露するやんか…!」

この思いを胸に抱えたままよくよく換気システムを見てみると、吸気管のいたるところに黄色いものが乗っかていました。そう、これが「追加された断熱材」でした。

第一種換気システムの出入り口

換気の管自体がもう断熱材にくるまれているのですが(銀色に見えるのは全て断熱材)それに加えて心配な部分には付加されていたんです!

すると、この写真からもう1つ疑問が出てきますよね…?

ガラシャ
ガラシャ

黄色い断熱材は、なぜ上半分のみなの?

答えは簡単でした。「天井裏の断熱材で下半分を覆うように施工されるから」というもの。これで不安な点は解消です◎

(※エリアによって適した方法を採用しているそうで、東北以外では異なる可能性があります。)

■失敗は許されない!生の声を基に検証・改善した歴史

さきほど解説した換気システムの断熱ルールですが、この点についてはシャーウッドも苦労した経験があるのだそう。

積水ハウスは一条工務店に抜かれてしまいましたが、施工数が1位だったほど経験が豊富です。言い換えればそれだけ「卓上ではない生のデータが豊富にある」ということ。

本来家づくりにおいて、構造や設備面における失敗は許されないことです。それでも起こってしまった全ての失敗に真摯に向き合い、検証システムや人材を投入できる力を最大限に使って改善を試みてきた歴史があります。

苦い経験があるからこそ今がある、この点に安心を感じました。

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勿論、私たちの家が完璧かどうかはわかりません。住んでみなければわからないし、何年も先に何かトラブルが起こる可能性は0じゃない。

でもそうなったとき、積水ハウスはしっかり向き合って原因と対策に力を投じてくれる企業であること、そして私たち自身は未来に向けた改善の1部になれる、と思えたのでした。

まとめ

今回は積水ハウスの結露対策について解説しました。たまたま断熱材の施工直前というタイミングで訪問できたからこそ、解説をしてもらえた話。

積水ハウスを検討している方の参考になれたら嬉しいです◎

断熱材が施工されたタイミングでも現場監督と訪問する予定でいますので、またレポートしたいと思います!

明日も訪問する予定でいますが、雷雨どうかな~~

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