みなさんこんにちは!積水ハウス【シャーウッド】で新邸を建築中のガラシャです。今回はタイトルの通り、シャーウッドの地震への強さにフォーカスを当てていきます。
シャーウッドの特徴に「柱と基礎の間の土台を不要にした構造」があることはよく知られていると思いますが、なぜこれが地震に強いのかはあまり知られていないはず…。
そのほかにも、シャーウッドには地震に強い理由がたくさんあります!現場監督に実際に伺った話や、ガラシャ自身が調べた内容をわかりやすく解説していきますよ♪
▶この記事でわかること
・「基礎ダイレクトジョイント」が地震に強い理由
・現場での加工は一切ナシの安全性について
・木造軸組工法で唯一の「型式認定」とは
・「構造計算」による正確な集成材について
ネット上では「積水ハウスは建築法に違反している!」なんて書かれていたりしますが…だったら家そもそも建たないので…安心して検討してくださいね。批判的な意見も参考にしつつ、私の記事も合わせて資料にしてもらえると嬉しいです。
直接基礎に繋がると何が良い?地下へ真っすぐ振動が逃げていく!

早速、「基礎ダイレクトジョイント」について解説していきます。
基礎と柱を直接つなぐ工法で、地震に弱い「土台」を排除しているのが特徴
地震が来た時、力は「地中から基礎、次に土台、そして柱を通り家全体」へと広がります。逆に力が逃げるときは、この反対の過程をたどります。
建物にとって最もストレスが無いように力を逃がすには、家全体から柱を伝って戻って来た力を垂直に地中に送るのが理想的。(by現場監督)
しかし土台があると、土台の真上には柱が立たないのでどうしても柱から土台への横方向に力が分散してしまいます。それが、木造住宅の基礎と柱の接合部における「弱み」でした。
その点、シャーウッドは基礎のつくりが精巧で、木造で唯一、土台を取り除いて柱と基礎を直接つなげることに成功しているんです。

つまり、シャーウッドなら柱から土台へと横方向に逃げる力のダメージを無くし、全ての力を地中へ垂直に送ることができるんです。建物にできるだけストレスをかけずに力を逃がせるということ!
これが「基礎ダイレクトジョイント」が地震に強い理由です。美しいだけじゃない…!
※一般的な木造住宅では基礎の水平性を保つことが難しく、基礎と柱の間に「土台」を作ってバランスをとるのが一般的です。
■柱と梁は?シャーウッド構法のメタルジョイントで強度アップ

※柱=縦方向を支える部材 / 梁=横方向を支える部材
「基礎と柱の話はわかったけど…柱と梁の接合部だって危なくない?」と思った方、鋭いですね、まさにその通りです。でも大丈夫、シャーウッドでは次のシステムを採用しています。
金物を木に対してスリットで差し込むシステム。自社工場にてプレカット・プレセットされているので誰でも等しく固定できるのが特徴!
簡単に言うと、
・出荷前の工場で木材にスリットを入れる
・現場で金物をスリットに差し込む
・ボルトをハンマーで打つ
という誰でも簡単に固定できるシステムです。木材にスリットを作るだけ、しかも工場で精密にカットされてくるのがポイント。木材のダメージは最小限で大きな凹凸も無いので、強度は安心です!
実際に、私と夫も現場で1本ずつボルトを打たせてもらいました!

一般人の私たちでも簡単・安全に固定することができるので、職人さんの腕に左右されない品質が保たれています。
驚くことにシャーウッドは、基本的にこのシステムのみで構築されているんです。現場で柱や梁に細工を加えることは一切ナシ。電気配線や水道管を通す穴も全て、予め開けた状態で現場に届きますよ…!

建つのが早いな~と思っていたけれど、体験して心から納得。スピーディで確実に安全に施工できる。これもシャーウッドの強みです。
型式認定とは?シャーウッドは木造軸組工法で唯一認められている!
次に、あまり聞きなれない方も多いかもしれないですが「型式認定」について少しお話したいと思います!
次に示すのは建築基準法で決められた内容ですが、ちょい難しいので読み飛ばしてもOK◎
同一の型式で量産される建築設備や、標準的な仕様書で建設される住宅などの型式について、一定の建築基準に適合していることをあらかじめ審査し、認定します。
型式適合認定を受けていれば、個々の建築確認時の審査が簡略化されます。
https://www.bcj.or.jp/rating/bizunit/standard/standard02/
簡単に言うと、
型式認定を得た=
・数々の実験や検証をする
・安全性を確認
・国に申請
という流れを経て、国が「この方法に沿って建築するものは安全」と認めたということです。
シャーウッドは木造軸組工法で唯一、この型式認定を獲得しています。つまり、シャーウッド構法で建てた家は、国が認めたレベルで等しく安全性が確保されていると言えるんです◎

積水ハウスはもともと鉄骨が主力で、木造シャーウッドの展開に最初は大変苦戦したそう。凄まじい企業努力と鉄骨の知識・技術との融合でこの認定を取得しました。
型式認定を取得していることは安全面において安心が確約されるはずですが、実は一”型式認定を取得していることで”批判されている面もあるのです‥‥次の章で詳しく解説していきますね。
■型式認定すると手続きが雑になる?構造計算しているから大丈夫

型式認定をとると「国がすでに安全を認めている」とみなされるため、一部の手続きや審査が不要になるのが特徴!するとこんな批判が上がってきます…
・手続きが無い分、適当でも建てられる!
・検証の内容が不透明じゃないか!
確かに、一部の手続きが不要になるのは真実です。その分、工期を縮めることができるのもシャーウッドの特徴の1つ。
でも、適当に家を建てているのではありません。
「認定時の構造計算」に基づいた安定性を守るため、シャーウッドで使用される構造材(柱など)は、実験や検証を重ね品質のバラつきが抑えられたもの。だからこそ、認定が取れて申請が簡略化してもシャーウッドの家は安全とされているのです。
※構造計算=家自体の重さや重力、外からの力(地震や風など)等に対する安全性を割り出す計算
日本では、「木造2階建ては構造計算が不要」とされています。でもシャーウッドは認定を取るための検証の中で、構造計算をしっかり行っています。その結果に基づいた構造材・工法なので、安全性がお墨付き、というわけです。
そもそも、そんな適当な検証だったら国が認定出さないし(家の安全=人の命を背負ってるし)、認定の内容を守らず建てて問題が起きたら困るのは積水ハウス自身。
そんなリスキーな橋を国とともに歩むわけがないのです。と、ガラシャは思います。
欠点はある?揺れやすい・壊れにくいの2点が盲点
ここまで、シャーウッドの地震への強さを解説してきました。ここからは、シャーウッドのデメリットを2つ解説します。
▶シャーウッドのデメリット
・揺れやすいこと
・壊れにくいこと
それぞれを少しだけ掘り下げていきます。
■建物へのストレスは少ない!でも揺れるから人にはストレス!
シャーウッドのデメリット1つ目は「揺れること」です。これはシャーウッドの外壁からも読み解くことができます。
地震時の建物の変形を取付金具が回転して吸収し、外壁の変形・脱落を防ぐ工法

外壁同士を繋ぐ金具が「動く」ように設計されている、つまり耐えるのでは無く「揺らす」ほうにフォーカスしてるんですよね。(免振では無いんだけど)
この間伺った「HM営業の教育者」として活躍されている方のお話でも、「シャーウッドは揺れる」と教えて頂いて確信に変わりました。
それも踏まえて我が家では
・LDKの棚は基本、造作&作り付け
・飾る物は全て耐震ジェルマットで固定
・ショーケースはビスで壁に固定
を徹底する予定です。
特にジェルマットは今のマンションでも活躍しているアイテムで、ここ何回か来ている震度5の地震にもびくともせずに耐えているので本気で信頼しています。洗えば復活する点も素晴らしい!
▶ガラシャが愛用しているマットはコチラ!
■壊れないのは良いじゃん?半壊までいかないと直せません(笑)

これはガラシャ自身も盲点でした…。強すぎて壊れなさすぎるために、震度5・6の地震でもクロスの割れや少しのヒビでおさまってしまうそう…。
自然災害の場合は半壊レベルの認定までいかないと補修してもらえないらしく、そのため「直せない」人が続出しているそうです(by担当営業)。
傷を見ながら生活するのかぁ…悲しい。(笑)
とはいえ、大きな破損が無く乗り越えられるのはうれしいことですし、お金をかければ直せます。
それに半壊レベルってもう快適な生活はあり得ません。東日本大震災レベルの地震が来たら、それこそ工事なんていつ始まるかわからない。大金はたいて購入したマイホームに住めず仮設暮らしなんて悲しすぎます。
だから、「壊れないから補修してもらえない!ぷんすか!」なんて贅沢すぎる批判だと思っています。
まとめ

今回は、シャーウッドの地震への強さにフォーカスしました。私自身も改めて知ることがあったりして新鮮な内容でした!
また今回の記事は、ほかのHM・工務店を批判するものではありません。シャーウッドってどうなんだろう?という人に向けてお伝えしています。
それぞれのメーカーに強みがあり、独自の工法や考えがあるので「シャーウッドが1番!」とは断言できません。
そこは他のメーカーの施主ブログなどから沢山情報を得ることができると思うので、是非「家系ブログを盛り上げる会」のさまざまなブログを見てみてくださいね◎
それではまた次の記事でお会いしましょう♡
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