皆さんこんにちは!積水ハウスのシャーウッドで新邸を建築中のガラシャです。
今回は以前リクエストを頂いた、私たち医療系夫婦が重視した「住宅ローンの団信」について、チェック方法をご紹介していきます◎
これから住宅ローンを組む方はぜひチェックしてみてくださいね♪
団信の特約って?住宅ローンを借りる必須の条件!
まずは、さらっと「団信」について確認していきましょう。
【正式名称】団体信用生命保険
【内容】債務者が事故や疾病で返済が不可能になった際、保険金で残債を返済できる保険
基本的に住宅ローンは超高額になるもの。何千万もの金額を貸し出す銀行としては、事故や病死などで「債務者が返済できない状況」になるのがもっとも怖い。
そのため、どの銀行も不測の事態に備えて「団信=団体信用生命保険」への加入を借入の条件としています。
借りる側としても、何かの事態に備えておけるのは安心ですよね◎
団信はどう見れば良い?金利&注意書きが重要
ここからは、具体的にどこを見たら良いのかをご紹介していきます!

私たちが意識したのは次の2点!
・金利は何%上乗せになるのか
・注意書きの内容が何か
それぞれ掘り下げていきますね◎
団信はどう支払う?金利の上乗せ分をチェック

前提として、私たちは「変動金利×ネット銀行」で契約しています。そのため、フラット35や地銀などで契約する場合は当てはまらない可能性がありますが、ご了承くださいませ◎
私たちが検討していたいくつかのネット銀行では、団信の特約は金利に何パーセントか上乗せする形で契約するものでした。

具体的な数字がないとわかりにくい…
具体例を挙げてみてみましょう!
・借り入れ額=3,000万円
・適用金利=0.6%
・団信の金利上乗せ=0.2%
の場合、0.6%に0.2%を上乗せすると、最終的な契約金利は「0.8%」になりますよね。
この利息の合計を比較※すると……
【0.8%の場合】約421万円(約106万円UP)
※計算は元金均等、35年返済でシュミレーションしています
となり、100万円ほどの保険料と考えることができます。年間にすると約3万円ほど、月々にすると約2,500円です。
この例は3000万円の場合で、金利は総額に対してかかってくるので……もっと借り入れる場合はそれだけ保険料もアップするということ。
「金利の上乗せ分」が総額に与える影響はかなり大きい!!
当たり前のことなのですが、高額な金額を前にすると忘れがちな真実です。覚えておきましょう◎
■保険料が0円の団信を選べば良い?もとの金利も確認!
さて、団信の上乗せ金利がかなり厄介なことがわかりました(笑)
それなら単純に「上乗せ金利が安い」住宅ローンを選べば良いのでしょうか。
答えは否!!!!!
なぜなら、契約金利は「適用金利+上乗せ金利」で決まるため。
もともとの適用金利がめっちゃめちゃ安い場合には、上乗せ金利が少し高くても総額が抑えられる場合があります。

だから例が欲しいっ!
ということで例を挙げてみましょう◎
適用金利:0.38%
上乗せ金利:0.3%
➡ 最終金利:0.68%
適用金利:0.7%
上乗せ金利:0円
➡ 最終金利:0.7%
上の例だと、上乗せ金利が0円のほうが総額が高いことになります。こういうパターンもあるので、最終的な金利を見て選ぶのがおすすめです。
えっ、えっ、結局なにどうすればいいんじゃ!?ということで、金利のまとめに参ります◎
■最強の組み合わせは?もともと低金利×団信0円

結局のところ、返済総額を抑えるにはこれしかありません。
【もともとの金利が安く、団信が0円で付けられる住宅ローン】
ネット銀行だとこれが叶うことが多く、私たちはネット銀行を選択しています。
検討した団信0円の銀行の金利がコチラ!
楽天銀行 | 0.527% |
auじぶん銀行 | 0.41% |
PayPay銀行 | 0.38% |
住信SBIネット銀行 | 0.41% |
単純に考えれば、0.38%のPaypay銀行を選ぶべき…
でも私たちが選んだのは、この中ではもっとも金利の高い楽天銀行!
そこに至る理由が、団信の内容、特に「注意書き」の部分にあります。
次の章で詳しく紹介していきますね◎
団信の肝はココ!保障の内容&細かい注意書き
ここからいよいよ医療系の本領を発揮する場面でございます(遅い!!
団信の内容について具体的にどこを見れば良いのか、医療者的目線でお伝えしていきますね◎
■保障内容は銀行による!金利が変わることもアリ
団信といえば、「がん50%保障」「がん100%保障」「全疾病保障」などがメジャーでよく聞くものと思います。
ポイントは、同じ名前の保障でも銀行によって内容が違うこと!
その内容をチェックするうえで私たちが重視したのは、次の2点です。
①保障がおりるのに必要な入院の日数
②対象になる疾病と例外

我が家が検討した銀行の団信はどうなの?
ということで、ガラシャ家が検討した4つの住宅ローンについて、団信内容をご紹介!
上でご紹介した「重視したポイント」の部分は太字にしています◎
【金利が上乗せになる特約】以外は0円で保障される内容です。
【ローン残高が0になる状況】
・死亡 / 高度障害状態
・余命6ヶ月以内の診断
・全疾病(怪我や病気)で1年以上就業できないとき
【ローン残高が50%になる状況】
・がんの診断※
※皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんや上皮内がんは対象外
【毎月の返済額が保障される状況】
・全疾病で15日を超えて就業できない時
【金利が上乗せになる特約】
・0.2%:がん100%(がんの診断でローン残高0になる)

0円で全疾病特約、入院も15日から対象に!
【ローン残高が0になる状況】
・死亡 / 高度障害状態
・余命6ヶ月以内の診断
・全疾病(怪我や病気)で180日以上※就業できないとき
※最初の31日は連続した入院が必要
【ローン残高が50%になる状況】
・がんの診断※
※皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんや上皮内がんは対象外
【毎月の返済額が保障される状況】
・全疾病で31日を超えて入院する場合
・以降、入院が30日に達するごと
【金利が上乗せになる特約】
・0.2%:がん100%保障
・0.3%:11疾病保障

0円で全疾病特約だけど、31日連続で入院…
【ローン残高が0になる状況】
・死亡 / 高度障害状態
・余命6ヶ月以内の診断
【ローン残高が50%になる状況】
・がんの診断※
※皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんや上皮内がんは対象外
【金利が上乗せになる特約】
・0.1%:がん100%保障
・0.3%:11疾病保障

全疾病はないけれど、がん診断に給付金などのサービスあり
【ローン残高が0になる状況】
・死亡 / 高度障害状態
・余命6ヶ月以内の診断
・全疾病(怪我や病気)で1年以上就業できないとき
【毎月の返済額が保障される状況】
・病気やケガによる入院で就業不能状態が続いた時※
※8大疾病以外の病気やケガの場合1カ月免責あり
※8大疾病=がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵

1カ月免責はきついかな…?
ざっと今ご紹介した4つの銀行でも、かなりの差があることがわかります。
これだけ違いがあると、何が良いのかわからなくなりますよね?
そこで、私たちが楽天銀行に決めるに至った思考プロセスをご紹介します!
※あくまで個人的な考えでこれが正解というわけではありませんが、医療従事者のリアルな感覚としてお伝えしていきます。
■医療現場のリアルな感覚と必要な保障

ここからは、保障されるための条件にどこまで現実味があるか、という観点で進めます!
【入院の日数について】
厚生労働省の報告によると、
平均在院日数(=入院日数の平均)は、16日前後です。
(参照:厚生労働省の報告)
これは医療者としての体感的にもそうで、病院側は基本的になるべく早く退院させるように動きます。
患者さんに早く元気な私生活を取り戻して欲しい気持ちと
数を稼いで診療報酬を上げたい気持ちの
両方です…♡
例えば「胃がんの全摘出」という大掛かりなオペでも、オペ後の入院日数は16日ほど!
「でもでも交通事故の骨折とかなら入院日数も長いっしょ?」と思ったそこのあなた。そんなyouにはこちらの資料をお届けします。
住宅ローンを借りる年齢を見てもらえればと思いますが、20歳~65歳までの平均入院日数で30日を超える疾患て、ほとんどないんです。
つまり、「連続31日以上の入院が必要」は結構大きな壁!ということ。
また全疾病の必要性は、「働けなくなる理由には交通事故なども含まれてくる」と考えて付けることにしました。
■楽天銀行の住宅ローンは手厚い
ここまでご紹介した私たち夫婦の考え方をもとに、楽天銀行の団信について振り返ってみましょう。
【ローン残高が0になる状況】
・死亡 / 高度障害状態
・余命6ヶ月以内の診断
・全疾病(怪我や病気)で1年以上就業できないとき
【ローン残高が50%になる状況】
・がんの診断※
※皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんや上皮内がんは対象外
【毎月の返済額が保障される状況】
・全疾病で15日を超えて就業できない時
【金利が上乗せになる特約】
・0.2%:がん100%(がんの診断でローン残高0になる)

0円で全疾病特約、入院も15日から対象に!
そう、楽天銀行は入院16日から保障対象になるんです。「月末27日の時点で」という条件はありますが、31日以上の入院という制限よりはずっと緩い!
そして全疾病特約も無料、がん50%保障も無料、というところで採用に至りました◎
■ネット銀行は事務手数料が高い?楽天銀行は一律33万円

ネット銀行は金利が安いかわりに「事務手数料」が高い
と言われていますが、私たちが検討した4つの銀行をみてみると‥‥
楽天銀行 | 変動 / 一律33万円 固定 / 借入額×1.10% |
auじぶん銀行 | 借入金額×2.20% |
PayPay銀行 | 借入金額×2.20% |
住信SBIネット銀行 | 借入金額×2.20% |
こうして並べてみると、借入額の2.20%が事務手数料のベースと考えて良さそうです。

仮に3,000万円を借り入れるとしたら…?
【3,000万円×2.20%=60万円(=事務手数料)】
この時点で楽天銀行の「一律33万円」がかなりオトクなことがわかります。
また他行の事務手数料は借入額に対するパーセンテージなので、借入額が高額なほど事務手数料も高額になる仕組み。つまり…
借入金額が高額であればあるほど「一律33万円」は効力を発揮…!
暴露すると我が家は3,000万円より多い金額を借入するため、この点でも安心して楽天銀行に決めたのでした◎
まとめ
今回は、医療者目線の住宅ローン団信の見方についてご紹介しました◎
あくまでも私たち夫婦の選び方ですので、参考程度にご自身に合った会社を選んでくださいね!
個人的には楽天銀行、とってもおすすめです◎
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